夜中、林の中に張ったテントから出て少し開けた所でふと空を見上げる。静かに光る無数の星がいつもよりすごく近くに存在していた。その場でしばらく時を過ごすと、すぐ近くを流れ落ちる滝の音がその天高くにあるものを一気に引き寄せ、この土地に引き入れているように感じてならなかった。
豪雨地域であるこの場所では、恵となる雨は時としてこの地に災いをもたらし土地を一変させてきた。恵の影に見え隠れする水の姿は、時としてそんな災いの影のように生き物にも似たかたちをほんの一瞬見せながらも、また流れの中に消えていった。

カメラのシャッターを切ることで流れる時間から一瞬を切り取ろうとする。しかし、作品として目に映るのは、その場所に流れていた過ぎゆく時の姿なのだと思っています。

You may also like

Back to Top